fiction's ark

遠くで大きな音がなった。

見にいくのだろうか。やりにいくのだろうか。

僕は人混みが嫌いだから行かないけれど。

 

僕はまた密室で自身の妄想に取り憑かれていた。

僕自身は初めから狂っていたということがわかった。

ただ、僕は子供なだけだと思っていたけれど。

 

大切な人がいなくなっても正直なんとも思わない。

けれど、純粋さを穢されるとなぜこんなにも過敏に

反応してしまうのだろう。

僕の全く関係ないところで純粋さを犯されるのが

わかるだけでどうしてこんなにも悲しくなるのだろう。

 

儀式前が汚くて、儀式後のそれが綺麗なのはなんでだろう。

僕にはどちらも汚いものとしか感じられないけれど。

 

誰かとのそれを肯定し、独りのそれを否定するのはなんでなんだろう。

独りになることすら僕はやめてしまたけれども。

 

どうしよう。

 

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fiction exam

目標を持とう。

なぜ努力するかが大事なんだと思う。

空想を思い描くのではなく、

実現可能な目標を思い描く。

 

その目標までの過程で違うものも

手に入れられるかもしれない。

その出会いを大切にしたい。

 

”他人と比べるな。驕り高ぶるな。”

そういう人ほど驕り高ぶっている気がする。

だが、もう変えられないのだ

本人が一番わかっているのだ。

だから若い僕らにそう伝えるのだ。

 

ストレスをゼロにしたいが、ストレスをゼロにする

ことがストレスになってしまうかもしれない。

それでも感情を押し殺すのではなく受け流す。

もらったパスを全て受け止める必要などないのだ。

僕らはサッカーをしているわけではないのだ。

 

頭の中に猫を飼い、心の中に鳥を飼う。

最後は自分が自分でなくなる。

 

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fictional save date

上書する

嫌な思い出を上書きする

”何”で上書きする?

魔法で上書きする

 

魔法はまた嫌な思い出を与える

使った魔法が悪かっただろうか

違う魔法で上書きする

 

魔法が足りなくなる

上書をやめるとデータを消してしまうしかない

 

そんな簡単にやり直せるなら

苦労しないのにね

 

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fiction LULLABY

どうでもいいもの

どうでもよくなったもの

どうでもよくなかったもの

ぜんぶどうでもいいもの

 

愛さなかったのも

愛さなくなったもの

愛しなかったもの

ぜんぶ愛さなかったもの

 

酒は飲むもの

タバコは吸うもの

愛し合うもの

ぜんぶ僕にないもの

 

酒をやめいずれは社会もやめ

最後は人間もやめるんだろうか。

 

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fictional school

教室の中で生まれたはずの

感情まだ捨てきれなくて

現実の中で生きてる自分を

勘定して今生きてる

 

頭に描いた成功は

誰のものでもなくて

自分のためのもの

でも周りのためにも

生きなきゃならなくて

 

褒められたい

地位を築きたい

誰かに愛されたい

それしかないのか

 

心が正常じゃないのか

 

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fictional currency

彼はまたもがき苦しんでいた。

何のために頑張っているかわからなくなった。

彼をどう思う?”普通さ”とはなんだ?

 

当たり前のように当たり前のことをし、

それがなんだ。それが生か?

親に吸われ、教育に吸われ、社会に吸われ

残ったものは底にへばりつくタピオカか。

はたまたお茶の出がらしか。

今日もドリップコーヒーの出がらしで

三杯コーヒーを飲むだろう。

 

彼は常に成長はしているのかもしれない。

ただ、その成長を生かし切れていないだけかもしれない。

そうしてまた成長しないおじさんをdisる。

 

己の環境を睨んでるだけでは何も変わらないね。

檻からでる準備をしなくちゃ。

 

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a sacrifice in fiction

辛さの中に旨味あり。

辛さの中にうま味あり。

ツラさの中にツラさあり。

一度発症するととなかなか連鎖は止まらない。

 

人生を獲得したはずなのに

どこか空洞があるような感覚を常に抱き生きている。

今まで競わせられてきたものが

全くなくなってしまったということか。

 

自己を犠牲にして常になるべくマシなもの

を得るために暮らしていた。

競争がなくなるとここまで自分は堕落するのか。

競争がなくなると自分の目標がなくなった。

 

自らの足の周りを常に探している。

グラウンドで土いじりをする運動会の子供のように。

何かを常に探している。

 

そのなにかをそのスマートフォンの中に求め、

ガチャを回すのだろう。

 

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