fiction in past

どうでもいいことほど突然思い出す。

幸せな記憶ほどすぐに消えていく。

本当の自分が持っている些細な恥を

幸せな記憶で上書きする。

 

幸せな記憶で幸せな記憶を上書きする。

 

幸せな記憶が途切れると

どうでもいい些細な恥がやってくる。

何もない部屋で叫ぶ。

君は来ない。助けてはくれない。

 

幸せな記憶などない。

 

kentafiction